MMORPG業界初!の試みという、ゲーム内での社長による定例会見が始まって、ちょうど1年。
一周年を記念して、本日実装されたばかりの新MAPコロシウムで定例会見が開かれました。 会見直前に社長さんに直接確認したところ、今回だけ特別で、次回からはいつもどおりマデリンステージで定例会見を行う予定だとのことでした。 いよいよ会見開始です。 なんと開始早々、「今月は王宮料理美食譚のトラブルや起動障害など、今日のアップデートがなければ、あまり良い印象がない一ヶ月で、申し訳ありません。」と謝罪の言葉。これまで、ビッグマウスといわれつつも夢見る夢子ちゃんな明るいビジョンを語って、プレイヤーに夢と希望と失望を与え続けてきた社長さんですが、今日は様子が違います。 続いて、王宮クエ関連のゴタゴタについての事情説明です。 緊急メンテにつながったドタバタは、事前にテスト鯖でテストしたものと異なるバージョンが本鯖に実装されたため。 交換比率についても、適正な比率を開発側に提案したが「他国も同じ比率でやっている、日本だけ特別にできない」と開発側に拒絶され「絶対不満が出るとわかりきった状態でのスタート」だったそうです。 と、責任転嫁な裏話に終始せず ただ、こういう「裏話」をして原因の所在を、我々運営が責任転嫁できるというものでもなく、開発元と信頼やら良い関係やらを築いていくのが、ドロップ率や、今回の王宮料理美食譚に代表される 政治的な問題を解決する根本的なものだと思いますので、弱腰外交でもお客様のためにならない上に、強気で行くとヘソを曲げかねないという状況を今後できれば早く解決していきたいと思います。とうまくまとめます。ビジネスの話とは思えないような表現が散見されます。何か根本的な勘違いがあるような気もして不安です。 さらに社長さんの言葉は続きます。 ゴールデンウィークにドロップ率のアップについて、プレイヤーを突き落とすようなことになった上に、今回の件も、なかなか開発に強く言えないという状況を、露呈し、自分としても情けなく思っています。そして、ついにはこんなことまで言ってしまいます。 ゲームバランスの悪さ、底の浅さなどをプレイヤーが感じて、それがプレイヤーの引退に繋がるということについて、どう引き止めたらよいのか、今のままでは、まったくもって、指をくわえている状況です。えっと・・・ 運営会社の社長がその顧客に対して公式の場で行った、しかも事前に準備しておいた原稿通りの文言です。 そして、状況打開のために社長自身の訪韓が発表されました。 今度、私が直接韓国へ行ってきます。と社長は語っていますが、現状打破の突破口になりますやら・・・ 引き続き、アップデート鯖のIP変更にともなうログイン障害についての説明があって、 (設定変更の連絡はなかったのか)開発元に確認したら、とりあえず、アップデートのストレージがあるセンターからは、そういう話は無かったようです。契約内容にもよりますが、先方の不手際によりサービス提供が出来ず損害が発生したのだから、ナイショ話する前にクレームするべきだと思うんですけどね。 いよいよ本日のアップデートについてです。やはり話題はドロップアップに集中します。 期間限定なのは、開発元との折り合いがついた点がそこ、ということで、と、GWのようなドロップアップは望むべくもなく、期間限定かつ防具のみという形でようやく韓国開発側との折り合いがついたことが明かされます。 更に、韓国開発側が危惧している点を日本運営側が理解できておらず、それゆえ有効な交渉が難しい実態も明らかになっています。渋りつつもこのようにドロップアップを実現しているところからみても、日本版が現在直面している問題の一端を韓国開発側は理解していると思われます。むしろ、日本側が韓国側の状況を把握できずにいることがプライマリな問題点ではないでしょうか。訪韓で社長がすべきことは、理解を求めることだけではなく、先方の事情を理解し、その上で実現性の高い有効な現状打開策を両者の協力で作り出すことではないでしょうか。 さらに、告白衝動に駆られているのでしょうか、結婚式イベントについても (婚礼衣装が)自分はすっかり、NPCからもらえるアイテムだと思っていたのですが、開発上の都合でアイテムが浮いてしまったのでと、、急遽間に合わせでやった期間限定イベントだった舞台裏の事情が明かされました。 ここで話題が、問い合わせフォームに移りました。 要望は問い合わせフォームからお願いします。ノ芸らさんの公開質問状が取り上げられました。pinkyさんの想定の範囲内だとは思いますが、見事に前半の質問はスルーされて最後のカンタの話だけ、駄洒落のような回答が帰ってきました。 いつもより長めの定例会見ですが、続いて、今後のアップデート予定について触れられました。 まずは、韓国開発者掲示板でリークされているように、ギルド戦が7月に韓国で導入予定であることが公表され、「日本で早くて同月中、あるいは8月中には、アップデートできるのではないかと思います」との由。鍛冶士の調整については、「台湾からの要望も合わせて開発しているそうなので、まだ時間がかかるとのことです」と、当面は実現されないことがハッキリしました。また、BGMについて 地下墓地4階のBGMがおかしい件について、これまた「他国も同じ音楽でやっている」と要領を得ないことを言われるので、そういう問題じゃないだろう、と話したところ、変更するとの言質を得ました。と、修正予定があることを発表。以前にも話が出た、ケスピの企画のサントラCD製作で、その新曲を逆にBGMとして導入したいとの展望も語られました。 ですが!とのことです。 定例会見の結びとして、「運営方針について」と題して、 (先月の「期待しないでください」発言について)定例会見では、なるべく前向きに、希望のある話をしていきたいのですが、あまりに現実が追いつかないことが多く、あのように発言してしまいました。この場で、お詫び申し上げます。このように、運営方針というよりは、開発元との連携ができていない現状の説明にとどまり、具体的な改善に向けての取り組みは表明されませんでした。 その後の質疑応答では、「データベース変更の権利はどうなったか」という質問に対して、 データベース変更の権利の意味がちょっとわかりません。と要領を得ない返事。 先月の会見での発言 運営でのドロップ率調整は、仕様上難しいそうですが、そのあたりの権利を日本に持ってくることも交渉に入っています。はなかったことにされています。コレに限らず、12次武器のドロップ集計など、先月ふれられていた話題の多くは無視されています。皆さん疲れきったのか、特に追及の声もあがりませんでした。 新アイテム実装についても 新アイテムの実装が伸びているのは、別にバランス調整でもなんでもないと思います。趣味装備ですし。開発の都合ということだけだと思います。と二重三重に実態を把握できていないことを暴露しつつ、 開発の優先順位はよくわかりません。意図も。と、運営会社の社長の台詞とは思えない情けない吐露が続きます。 不満の声が多いネカフェキャンペーンについても、 ネットカフェでのキャンペーンは、ネットカフェさんからの企画がまずあったりするので、それにプレゼントアイテムをウチで用意するという感じですねと、運営会社としてコントロールできていないことを明言しました。日本運営チームとしての企画・イベントは本国開発側のタイトなコントロール下にあり、ネカフェイベントなどの外部イベントは先方任せでノーコントロールな訳ですか。 最後は、 というわけで、だんだん質問から失望に変わってきたので、このあたりでおひらきにしようと思います。ちょっと駄洒落になった!と締めて、PvP攻撃可能な位置へ移動。プレイヤーの文字通りの集中砲火を浴びて去っていきました。 悲しい会見でした。
by HanakoSumida
| 2005-06-29 00:36
| 芸人:5番目の華子
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